早朝スイカズラ参り

2006.June.5

前日、サンプリングから終電で研究室まで戻ってきて、銭湯で汗を流した後、そのまま宿泊。 翌朝、目覚めてコンビニ弁当を食べる。 このところ毎週末に規則正しく続く不健康生活です。

さて、1限の講義まで時間はわりとあるので、 久々に東京での自由な虫採りに行ってきます。


目指すポイントは2つ。

ひとつめは河原だったのですが、発生の痕跡がなかったので、 すぐに諦めてもうひとつのポイントへ。

府中市内の某所へ。

ここで、ちょっと回想。

先月訪れた時に、ちらっと目に入っていたスイカズラ。 スイカズラとくればシラハタリンゴカミキリです(イチモンジチョウやアサマイチモンジという人もいるかも・・・)。 前にネット上でこの近辺にいる情報が流れていたので、場所とともに頭の片隅に記憶しておきました。

自転車を走らせながら葉を見てみると

leaf060605.jpg

おお、やっぱりあった。急ブレーキをかけて停車し、カメラを出してとりあえず撮影。 こんな風に、葉の裏側に止まって葉脈部分をかじって穴をあけます。

まずは金網の外から食痕の主を探索しますが、朝早いためか見つからず。 入り口はすぐそこなので、中に入って裏側から探索することにしました。

flower060605.jpg

花はこんな感じ。白か黄色です。 開花の時期にシラハタリンゴカミキリが出現するようなので、 本種を探索する時の目安にしています。

host060605.jpg

金網の中から見た食痕つきスイカズラ。 よく除草作業で切られなかったものです。

まず、葉裏を見て今まさにかじっている個体がいないかチェック。 次に、ツルにつかまっていないかチェック。

それでも、見つからない・・・。まだ食事開始には早すぎるのか?

さらに視野を広げてみると・・・

discovery060605.jpg

お、あれは・・・

doscovery2060605.jpg

間違いない

shirahataringo2.jpg

こんなところにいるとは。

shirahataringo3.jpg
シラハタリンゴカミキリ

川崎市では失敗した裏側への回り込みにも成功。 気温が低いのでまだ鈍いようです。

止まっていたのはクワの葉。すぐそばにはスイカズラのツルがありました。 こんなところで一夜を明かすんですね。


とりあえず、時間もないのでこの個体だけ採集して府中キャンパスへ急ぐ。 意外と早く着いたので、その勢いで2ヶ所あるスイカズラポイントのひとつへ。 でも、食痕すら見つかりませんでした。 構内にある3株だけでは存続できないのか・・・

次は、自宅周辺で採りたいです。 その前に、もっと自由な採集ができる時間が欲しい・・・。

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