奥多摩:豪雨で撤退

2007.July.16

夏は駆け足、7月も半分が過ぎてしまいました。 先週仕掛けたトラップにはそろそろ虫が入っている頃です。 あと、昨年見つけた原生林のノリウツギがどうなっているかも気になります。

台風で天気が心配ですが、今年は院生生活最後の夏。 行かずに後悔するよりは行って後悔する方がずっと良いので、 雨具を持って奥多摩行きの最終バスに乗り込みました。


先週と同じくバスを降りて、灯火ポイントに移動して荷物を整理し、虫の飛来を待ちます。


オオシラホシアツバ

光に敏感で、2枚撮影したところで飛び去ってしまいました。


ウスイロアツバ

これも敏感で、撮影直後に飛び去りました。


マルモンヤマメイガ

これは撮影にまったく気づかず、じっとしていました。


モンスカシキノメイガ

なかなか良い模様をしています。

思ったよりも蛾の飛来が少なく、これが撮影できたほぼすべての種です。 このまま起きていても状況は変わりそうにないので、明日に備えて寝ることにしました。

翌朝、4時40分起床。

山肌は雲に覆われ、すでに雨が降っています。 雨合羽を着て出発の準備は整いましたが、雨は激しさを増すばかり。 雨の中での活動は野外調査で慣れてしまったので苦にならないですが、 土砂崩れがいつ起きても不思議でない状況になってきました。

あの急斜面が崩れたら、5年前と違ってさすがに助からないかもしれない。 それよりもっとまずいのは、連続雨量が規制値を超えてしまうと、奥多摩は陸の孤島になってしまうのです。 原生林から無事に帰ってきても、奥多摩駅までのバスは動かないかもしれません。 橋を渡って温度計のところまで行ってみたものの、そこで一段と雨が強くなってきました。

「こんな時は来るんじゃない。また来週来るがよい。」と聞こえた気がして、 今回の奥多摩探索はやむなく中止することにしました。

来週は必ずトラップを回収しに来ると誓って、奥多摩駅行きの始発バスに乗り込みました。

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