2011.May.2
5月に入って世の中は大型連休を迎えたものの、シフト勤務で曜日も祝日も関係なく一定のサイクルで勤務する日々。夜勤明けに訪れる休日は体力回復に努めながらも、つい最近まで叶わなかったことを楽しまなければもったいない。野山ではなく街中に出没しつつも、埋立地でちょっとだけ探索することにした。
大阪市内のとある埋立地の一角。ユーカリが生えていることは1年前から知っていて、いずれ訪れてみたいと思っていたのだ。
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地面に落ちている剪定枝
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切り株から伸びるひこばえ
いずれにも、あの虫の古い食痕がしっかりと認められ、生息は確実。
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<「茶色いテントウムシ」の潜伏場所を確認した後、それぞれ探索開始。
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さきほど見た食痕は、いずれも昨年のもの。成虫の発見には、今年の若葉につけられた食痕を見つけるのが早道。
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このような新しい食痕がある株を、丹念に調べていく。
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探索開始から20分、相方が探し終えた株を、ちょっと物色してみる。
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ユーカリハムシ
ようやく、最初の1匹が見つかった。若葉に近いところの樹皮の隙間に隠れているようだ。
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少なくともこの株の周辺にはいるということなので、少し離れたエリアを探索してみる。
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探すこと20分余り、
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今度は目視で発見。わずかな隙間に身を潜めているつもりのようだ。
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一方、相方はというと・・・、まだ見つからないみたいだが、代わりに別の虫を見つけてお呼びがかかる。
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クリオオアブラムシ有翅虫
なかなか大きく、特徴ある姿なので採集。この時点では種名はわからず、帰宅後に本種と判明。
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ユミアシゴミムシダマシ
部分枯れがある株の樹皮下にいたのだろう。同じ場所でも眼のつけどころがだいぶ違って、新鮮。
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なおも場所を変えて探索を続けるも、なかなか姿を現さず。高い位置にも潜伏場所がたくさんあるので、そこに隠れているのだろう。
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30分後、1本の木で2匹同時に発見して、すぐには採集せず相方を呼び寄せる。果たして、その視力はいかに・・・。
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苦戦するかと思ったが、あっという間に発見。特に、2匹目はやや離れた位置にも関わらず一瞬だった。あとは、微環境と気配を感じることができれば大丈夫だろう。樹皮裏に隠れず堂々と日光浴している姿は意外だったが、夕方近くになって活動に備えているのかもしれないなと思った。
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日もかなり傾いてきたので、1時間半ほどでユーカリ林を後にした。