コクゾウムシ
Sitophilus zeamais Motschulsky, 1855
2016年5月13日 東京都品川区にて
民家の脇のイタドリの葉に静止する個体(♀)
(採集後に解剖して同定済)
体長3mm前後の小型のオサゾウムシの仲間です。世界中に分布し、コメ・ムギ・トウモロコシなどの貯穀を食べます。貯穀倉庫などに見られ、灯火にも飛来します。良く似た種にココクゾウムシがいて、外見では区別できないほどよく似ています。正確な同定は解剖して交尾器などを確認して行います。
2008年3月19日 東京都府中市本町水田にて
屋外のビニール袋(古い大麦種子入り)についていた個体
標本(♀)
メスの第8腹板のY字状硬化部
先端は尖るのが特徴です。ココクゾウムシは先端が丸まります。オスは交尾器背面に溝があります。ココクゾウムシには溝がありません。
参考
Hidayat, P., Phillips, T.M. & Fench-Constant, R.H. 1996. Molecular and morphological characters discriminate Sitophilus oryzae and S. zeamais (Coleoptera: Curculionidae) and confirm reproductive isolation. Annals of the Entomological Society of America, 89(5): 645-652.