ヘラクヌギカメムシ
Urostylis annulicornis Scott, 1874
2009年11月5日 東京都奥多摩町にて
道端に静止していた個体(♂)
平地から山地にかけて生息しています。通常は黄緑色ですが、秋には赤味を帯びるようになります。良く似た種にクヌギカメムシ、サジクヌギカメムシがいます。クヌギカメムシは気門が黒色なので他2種と容易に識別できますが、サジクヌギカメムシとの識別は腹節末端をよく観察する必要があります。
オスの腹部末端の突起
両側がほぼ平行でヘラ状になっています。サジクヌギカメムシでは先端に向かって広がりサジ状になります。
メスの腹部末端
サジクヌギカメムシでは腹部末端に1対の大きな棘状突起がありますが、ヘラクヌギカメムシではその突起がありません。
2014年5月20日 千葉県成田市にて
林縁の下草に静止する個体(♀)