アカムネハナカミキリ
Macropidonia ruficollis Pic, 1902
2004年7月1日
長野県にて
クロツバラのビーティングで得られた個体(上:♀、下:♂)
分布 |
本州 |
出現時期 |
7月 |
寄主植物 |
クロツバラ |
体長 |
11~16mm |
生息地が極めて限定されているカミキリムシです。毎年確実に発生しているのは長野県だけといわれており、それ以外の場所では散発的な記録があるだけです。クロツバラと深い関係があり、成虫はその近くで見られます。朝と夕方に活動し、クロツバラの葉の上で交尾し、その後♀は根元に潜っていくようです。幼虫期の生活はまだよくわかっていませんが、土中で生活していると考えられています。
クロツバラ(2004年7月1日
長野県にて)
疎林環境を好む植物のようで、もともと少ないようです。林の遷移に加え、近年の急速な開発により減少しています。
東京都唯一の記録
1♂, 東京都奥多摩町 大雲取谷, 1952年8月24日
標高約900m地点の花で採集されたそうです。標本は東京都高尾自然科学博物館に保管されているそうです。
参考文献
松本慶一, 2004. 新記録 ―東京都のアカムネハナカミキリ―. 東京都の自然, (30): 13.