ヨコヤマヒメカミキリ
Ceresium holophaeum Bates, 1873
2006年10月7日
マルバニッケイ材より羽化脱出
石垣島産
分布 |
本州(青森・東京以西)、四国、九州、 |
出現時期 |
4~8月 |
寄主植物 |
ウバメガシ、タブノキ、カゴノキ、クヌギ、オオバヤシャブシなど |
体長 |
9~13mm |
南方系のカミキリで、本州では比較的少ないです。夜間に各種広葉樹の枯れ枝を歩き回ったり灯火に飛来したりします。テツイロヒメカミキリに似ていますが前胸は上翅と同じ色で、幅と長さがほぼ同じです。幼虫の生態は三上(1993)で詳しく報告されています。
東京都での唯一の記録は藤村(1955)による次のものです。
1ex. 世田谷区下馬町, 18.VI.1953. (灯火に飛来).
隣の神奈川県では横浜市と小田原市で採集されており、東京でも沿岸部を探せば再発見できる可能性があります。
参考
藤村俊彦, 1955. 東京都内産天牛科目録(追加及び訂正). Insect Magazine, (33). 21-30.
神奈川昆虫談話会, 2004. 神奈川県昆虫誌II, 神奈川昆虫談話会, 小田原.
三上隆司, 1993. 青森県西海岸におけるカミキリ3種の食樹観察. 昆虫と自然, 28(5): 18-24.