生息地情報公開とそこから派生する問題について
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1.その生息地での種の個体群の存続が危うくなる
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2.その生息地の住民とのトラブルの元になる
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「考え方の違い」は「結論」ではない
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今からでもできること
昆虫採集をめぐる今の状況が良いと思っている人はおそらくほとんどいません。環境破壊や外来生物の導入で生息地はどんどん狭められる一方、あちこちで昆虫採集禁止条例が作られ、活動の場が少なくなっています。世間一般での評価も、以前よりは良くなったと言われていますがまだまだ高いとはいえません。この状況を打開するために採集者の側からできることは、ポイントへの過度の集中を避けるため自分だけのポイントを開拓する努力、採集者どうしでマナーの悪い採集者に対処すること、地元の人々と良好な関係を築くこと、環境破壊を現場から世間に訴えること、などが必要だと思います。 特に環境破壊については、採集者はよく知っています。昆虫を通して自然の声を聞くことができるからです。自然の声というものは、非常に感覚的であり、科学的な観点で数値化することが難しいため、なかなか評価することはできないものです。昆虫採集者が減少していく中で、この貴重な能力を生かすも殺すも、また次世代に伝える伝えないも、今いるすべての採集者のこれからの姿勢・行動にかかっています。特にポイント開拓能力ならびに生態観察能力は、科学的・保全的観点からも非常に重要です。 |
2005年1月19日 記 |